小代焼瑞穂窯 福田るい展 2026年1月

小代焼・瑞穂窯・福田るい展

熊本県北部・小岱山の麓で受け継がれてきた小代焼は、1632年、藩主・細川忠利の命により焼き物が作られたことを起源とする、約400年の歴史を持つ陶芸です。素朴でありながら力強い造形、そして釉薬を大胆にかけ流す独特の表情が特徴で、日常の器として長く親しまれてきました。

その伝統を現代に伝える窯元のひとつが「小代瑞穂窯」です。瑞穂窯は、民藝店を営んでいた福田豊水氏が、古小代を蒐集していた祖父の影響を受け、1973年に独学で開窯しました。豊水氏は古小代の再現に情熱を注ぎ、灰釉を中心とした釉薬研究に生涯をかけて取り組みました。

現在、二代目として窯を担うのが福田るい氏です。大学で油絵を学んだ後、父・豊水氏のもとで作陶を始め、のちに益子で人間国宝・島岡達三氏に師事。帰郷後は瑞穂窯で制作を続けながら、伝統技法を踏まえつつ独自の表現を追求してきました。

るい氏は、灰釉の原料となる藁や籾にまでこだわり、釉薬の研究を深める一方で、独自の青「藍釉」や印花、鎬などの技法を取り入れ、和洋どちらの食卓にも馴染む現代的な器を生み出しています。

今回は特に印花の器が目に留まります。どれをとっても異なる表情で、一点物の絵画を観ている感覚のよう。こんな手の込んだ工程はビジネス的には非効率的。しかしこの一点に注がれる感性と想いこそが、るい氏の魅力が最も表れる部分です。

本展では、日々の暮らしに寄り添う新たな小代焼の姿を提示する瑞穂窯・福田るい氏の作品を一堂にご紹介します。伝統と革新が響き合う瑞穂窯の器を、ぜひこの機会にご覧ください。

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年末年始は下記の日程となります

■年末年始営業時間
2025年12月30日(火)17時閉店
2025年12月31日(水)休み
2026年01月01日(木)休み
2026年01月02日(金)11時~17時閉店

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