小鹿田焼 坂本創展 2025年11月

小鹿田焼 坂本工窯 坂本創展 2025年11月  

ONTA yaki Sakamoto Takumi Gama 【Sou Sakamoto】

初冬の冷たい風が少しずつ街に広がり、冬支度を始めたくなる頃。皆さま如何お過ごしでしょうか。本日はそんな季節にぴったりな食卓を温かくするお知らせです。

小鹿田焼は、300年以上前に大分県日田市の山間で生まれた陶器で、昭和初期に思想家・柳宗悦から「世界一の民陶」と称されたことで広く知られるように。特徴的な技法には、飛び鉋(とびかんな)、刷毛目(はけめ)、指描き などがあり、素朴でありながらも洗練された美しさが魅力です。土は集落周辺で採取される鉄分を多く含む赤土を用い、川の水を利用した唐臼(からうす)で砕き、薪窯で焼き上げるなど、自然と共にある製法が守られています。

坂本創さんは1990年、大分県日田市の小鹿田焼の里に生まれました。佐賀県の工業高校で焼き物を学んだ後、鳥取県の岩井窯で修業を積み、現在は昔ながらの製法と一子相伝の伝統を守りながら、父の工さんと共に坂本工窯で作陶しておられます。伝統技法を継承しつつも新しい感性を取り入れ、民藝の新境地を切り拓く存在として注目されています。

新聞紙をほどき、器が姿を現す瞬間。毎回「かっこいいなぁーー」と唸ってしまうほど、その存在感は圧倒的です。まるでどこからともなく音楽が流れてくるようなリアルさがあり、空や風や水の動きを思わせる静けさに包まれたかと思えば、次の瞬間には力強いロックのような躍動感に引き込まれる。器ひとつひとつが真っ当で大好きです。難しい知識が無くったって真剣さは感じられるなと感動してます。

冬に向かうこの季節、黒土と白釉のコントラストが美しい器や、温かみのある飴釉の器は、煮物や鍋料理にぴったり。手に取るとしっかり馴染み、料理を引き立てながら食卓にぬくもりを添えてくれます。冬支度にふさわしい器を揃える絶好の機会です。坂本創さんの挑戦と小鹿田焼の魅力を感じて頂ければ幸いです。